ロンドンに新店舗をオープンすることは、新しい地域・新しい職人・新しい顧客・そして新しい気候を念頭に置いたプロダクトを開発する絶好の機会でした。新しい街に、私たちらしい独自のスタンプを押すチャンスです。
ロンドン紳士のワードローブを振り返ると、ドレスコードやオフィスウェアの許容範囲が確実にリラックスしているのが見て取れました。きちんと装う人々が求めているのは、より軽快で、肩肘張らないジャケット――ミーティングでも夜の装いでも活躍できる一着です。
多くのブランドがワークウェアからインスピレーションを得ていますが、私たちは戦後のウェストコースト・アメリカーナの楽観主義に着目しました。大学の新入生が羽織るシンプルなオッドジャケット、労働者の余暇や週末の装い。スマートさを残しつつ、堅苦しさを取り払うことを課題に掲げ、「Easy Jacket」 が誕生しました。
“仕上がったジャケットには、控えめで無頓着な魅力が漂っている。”


イーストロンドンのビスポークテーラー Taillour Ltd のフレッド・ニードゥと密に協力し、スポーツコートのセミフォーマルなディテールと、オーバーシャツのリラックスした雰囲気を融合させたパターンを開発しました。
裏地もベントも省いた Easy Summer Jacket は、3つのパッチポケット、3ボタン段返りのハンドステッチボタンホール、シャツスタイルのカフス、そしてブライスランズらしいゆったりとしたラペルと低いゴージが特徴です。








今季は、Fox Brothers 社製 18oz リネンホップサック を採用しました。重量感のあるクリスプなリネンは、乾いた質感を持ちながら、着用を重ねることで柔らかさとシワを帯び、美しいドレープと風格を増していきます。カラーはリッチなダークタバコブラウンと、わずかにグレーがかった深いネイビーをご用意。
完成したジャケットには、まるで1956年のサンデーナイトに「The Lighthouse」でジェリー・マリガンとチェット・ベイカーがデュエットしているような、控えめな無造作さが漂っています。ブライスランズのテーラードレンジにおける常設アイテムとして構想されており、季節ごとにコレクションと調和するバリエーションを展開していきます。



